8/5 アンカラに向けて走り出す

07:30起床。睡眠不足。荷造りの後紅茶とパンで朝食。10:00出発。何度も人に訊きながらムトゥクヴァリ川沿いの高速道路に出る。ものすごいスピードで車が走るので道路を横断するのに勇気が要った。20㎞走るとムツヘタへの標識、左に曲がる。10㎞で世界遺産、ムツヘタの町に入る。当初予定していたGoriまでは50㎞ある。12:30と時間はまだ早いがこの町で泊まることにする。


いざ出発


巨大自転車発見


この道路を半分渡らないと高速道に出れない。ものすごいスピードなので渡るタイミングが難しい

観光案内所でゲストハウスを紹介してもらう。宿の人が迎えに来てくれた。気に入らなかったら断っていいと言われたものの迎えにまで来てくれて部屋まで案内してくれてNOとは言えない。ゲストハウスは個人の家で空いている部屋(ベッド)を貸しているもの(民宿)。世界遺産、スヴェティ・ツホヴェリ大聖堂から道路をはさんで反対側の家。冷蔵庫は自由に使っていいし、きれいな部屋で20ラリ。家族みんな親切でここにしてよかった。ただ難点は家のPCは使っていいと言うがWIFIが使えないこと。

荷物を置いて、歩いて町の観光に出る。スヴェティ・ツホヴェリ大聖堂を見て、次の教会に向かって歩いているときとタクシーの運ちゃんが遠くの山の上に建つ、ジュヴァリ聖堂まで往復15ダリ、そこからの眺望は素晴らしいという。この町に入る前に遠くに見えていた教会で興味をそそられていたので行って見ることにした。町から1時間半かけて上ったという南アフリカカップルと出会った。日本に行ったことがあり今年の12月(?)沖縄マラソンに出る予定だと話してくれた。

 
部屋の窓から見たスヴェティ・ツホヴェリ大聖堂


山の上に建つジュヴァリ聖堂


ジュヴァリ聖堂から見下ろしたムツヘタの町

宿に戻ると他の家族が仕事から戻ったところで、ここへ来て初めて冷えたスイカをご馳走になる。お父さんが2リットル・ボトルののグルジアビールを出してきて二人で飲み干す。1リットル飲んでしまった。夕食は近くのレストランでケバブ(6ダリ)


ケバブ


家の中は暑いので、家族はベンチで夕涼み


お孫さん

走行距離31㎞、Mtskheta、Guest House(民宿)20ダリ

8/4 トリビシのホステル、シラミ攻勢に参る

7時起床。いつの間にか上のベッドにもう一人。皆、寝静まっている。音を立てないように荷造り。8時、朝食。8時半、ターミナルへ向かう。これで3度目だから気が楽である。9時出発に間に合ったが、荷物のスペースがないと運ちゃん難色を示す。その内、言葉は分からないがニュアンスで二人分の金を払えば乗せてやると言っているのが分かってくる。10時出発、客は外国人旅行者4人を含め全部で10名。


 
同室のケイティ(右)と親切なホステルのスタッフ(左)


バスターミナル、自転車とすべの荷物


トリビシまでのミニバス


自転車も運賃一人分です

アルメニアグルジア出入国は2日前に経験しているから気が楽。しかし前回はなかった荷物検査がグルジア入国の際にあった。自転車で走るのはグルジアからアルメニアの方が上り下りがきつそうである。

15時丘の向こうに建物群が現れた。トリビシの町である。それから15分でターミナル到着。ここも3度目だからそのまま迷わず前回泊まったART'S Hostelに向かう。今回は相部屋の6人ベッドの部屋にする。2日前にもいたアゼルバイジャン人学生と同じ部屋。他に客はいない。25ラリ。18時急いで観光案内所へ行きトリビシを抜ける道と道路事情を訊きに行く。エレバンの近代都市と比べるとトリビシは田舎都市、でもこちらの方が落ち着き何かほっとする。

 
観光案内所前、車の流れを読みながら道路横断、慣れるまでが恐い。

帰りに2日前と同じレストランでヒンカリ・ビール。アイスクリームの店に寄って宿に戻る。明日からの自転車旅行というのに深夜、シラミ(?)攻勢に合い痒くて寝れない。耐え切れず空いている上のベッドへ。大変なことになってしまった。


夕食


アイスクリーム、とてもおいしかった


走行距離19km、ART'S Hostel、25ラリ

8/3 アルメニア正教の総本山、エチミアジン

ホステルのスタッフにエレバンの見どころはと訊くと20km先のエチミアジンとその途中にあるリプシメ教会だという。自転車でと思ったが地図がないしスタッフもバスで行けと取り合ってくれない。昨日のターミナルまで路線バスで行ってそこで乗換えエチミアジン行きのミニバス(250ドラム)に乗る。言葉が通じないから苦労する。日曜日とあってエチミアジンは大勢の人だった。帰りは乗り合いタクシー(400ドラム)で戻った。


乗り合いバス

 
リプシメ教会

 
エチミアジンの教会内


ホステルで一休みして自転車で郊外の小高い丘にあるMuseum of The Armenian Genocideへ出かけた。博物館は来年の4月まで休館。18時過ぎから風が吹き始め、空模様もおかしくなってきた。ホステルへ戻る。19時歩いて7、8分のレストランへ食事に出る。食べ終わって帰ろうとすると、外は稲光とともにものすごい雨。少し勢いが衰えたところで外へ出るが、道路はまるで川のようである。靴はずぶ濡れ、ひどいことになった。


郊外の丘からみたエレバン市内


共和国広場

 
夕食。この後、外はのすごい雨。

このままエレバンにいてもすることがないので明日、トリビシに戻ることにする。

走行距離19km、Envoy Hostel、7500ドラム

★8/2 アルメニア、エレバン

7時起床。8時出発予定が20分遅れてしまった。でも、昨日バスターミナル下見をしているから気が楽である。9時出発予定が9時20分だった。乗客は10名、うち観光客は他にイギリス人とイタリア人カップルの3人。イタリア人は一週間後に二週間の日本観光へ出かけると言う。エレバンまで250キロくらいはあると思うがバス料金はたった30ラリ(1800円ちょいだ)

アルメニアビザが必要なのは日本人一人だけだった。心配なのはビザ発給を待っている間にバスが行ってしまわないか。Sさんからは国境で簡単にビザ発給してくれると聞いていたが写真について訊くのを忘れいた。写真は一枚も持っていないのに気付く。どれも杞憂だった。15ラリでビザ発給、写真も不要。ミニバスもちゃんと待っていてくれた。

 
トリビシを出てアルメニアに向かう車窓から

 
グルジア出国


ミニバスの運ちゃん


かなりのスピードで遅い車はどんどん抜いていく。一車線道路で路肩はあまりなく結構アップダウンの道が続く。ここをSさんやチャリヨシさんは走ったんだなと思いながら車窓からの景色を楽しむ。


コーカサスの山

15:30エレバンのバスターミナル到着。自転車組み立てダウンタウンまで走る。グルジア同様すごい車の数、どれもものすごいスピードで走り抜ける。気が抜けない。信号機、青から直ちに赤になり一斉に車が走り出す。うかうかしていられない。とりあえずANI PLAZA Hotelを目指し走る。42500ドラムと聞いて、もう少し安いところを探すことにする。道歩く人に2度訊ね、Envoy Hostelに案内してくれた。7500ドラム。4ベッドで他の宿泊客は今日アメリカから着いたと言うCaty。とにかくよく喋る陽気なアメリカ女性。友達の結婚式に参加するためにアルメニア2週間予定だそうだ。

 
エレバンのバスターミナル到着


いざダウンタウン


エレバンの中心地へ向かう


ホステルを案内してくれたSTEP君、IT漫画のプログラマー

シャワー浴び落ち着いたところで自転車でエレバン市内をブラブラする。ホステルに戻ってキッチンでメールチェックしていたら達者な関西弁で話しかけられてびっくりした。日本在住20年になるというオーストラリア人だった。

 
道を教えてくれたママさん。困ったことあればいつでも連絡頂戴と名刺を渡してくれた。


とても広い共和国広場、夜8時まだ明るい。近代的な都市

走行距離8km、Envoy Hostel、7500ドラム

8/1 トリビシ市内観光

午前中、昨日とりあえずバッグに詰め込んだ荷物整理。○○は○○バッグと決めながら詰め込むがそのうちどこにどれを入れたか分からなくなり、ひっくり返すことになり時間だけが過ぎて行く。自分でも要領の悪さに愕然とする。これから1ヶ月大丈夫か不安!!


宿泊先のART'S Hostel

 
  

  

折角グルジアに来たのならもう1カ国コーカサスも見てみたくなってきた。アゼルバイジャンアルメニア、どちらもバスで行ける。これまで何となく馴染みのあるアルメニアに行くことにした。郊外のバスターミナルの下見も兼ね自転車で出掛ける。宿に戻る途中、人出のない通りで停まって地図を見ていたら見知らぬ男に一人腕を捕まえられ金をくれというのにはびっくりした。急いでNOと走り去ったが気味が悪かった。

一旦宿に戻り自転車を置いて市内観光に出掛ける。宿から歩いて直ぐの市内を流れる川の切り立った崖の上に建つメヒテ教会を見た後、ケーブルカーで市街を見下ろせるナリカラ要塞へ。帰りは歩いて降りると日が落ちていた。夕食は宿から歩いて直ぐのレストランでグルジアの名物ヒンカリとジョージアビール。

  
小高い丘に建つナリカラ要塞から臨むメヒテ教会と街並み

  
  
餃子によく似たヒンカリ、美味しい冷えたビール


  
多くの観光客が行き交う石畳の道。お店もいっぱい

走行距離27km(2日間)、ART'S Hostel、70ラリ

7/31 グルジア、トリビシ到着

4時起床、4時半アクサライ駅前でタクシー捕まえ空港へ。7時定刻、トリビシに飛ぶ。10時トリビシ空港着。小さな地方都市の空港といった感じである。グルジアはビザが要らないから楽である。

  
  
  

  

観光案内所で簡単な市内地図をもらい、空港内のハンバーグショップで腹ごしらえ。12時、空港の建物を出て自転車組み立て。外はメチャ暑い。これはいかんと空港内に戻ろうとするが、中に入るには再度セキュリティチェックがある。荷物をばらした後である。諦めて外でするしかない。14時荷物整理&自転車組立完了、ダウンタウンに向けて走り出す(ダウンタウンまで11〜12㎞)。

  

空港周辺はほとんど車が走っていない。そう思ったのも暫らくの間だけ。すごいスピードで走っていくので気が抜けない。何度もダウンタウンの方向を人に訊きながら走るが英語が通じない。やっと英語を話す警察官に出会った。ジョージブッシュ通りを真っ直ぐ走り突き当たりを右に曲がれと教えてくれるが、ブッシュ通りがあるとはびっくり。人も皆、グルジアと言わずジョージアと発音している。

信号機をあまり見かけない。道路を横断する時もスピード落とさず走ってくるのでうかうかしていられない。何度も人に訊きながらダウンタウンに入る。まず観光案内所を探す。昨年イタリアからアルメニアまで自転車で走ったSさんから訊いていたART'S Hostelを教えてもらう。何度か人に訊きながら、無事16時半チェックイン。

  
 自由広場

泊り客は他にアゼルバイジャン人一人。落ち着いたところで自転車で市内観光に出かける。日が暮れるのが20時半。果物、缶ビールを買ってホステルに戻る。空港で500ラリ(約3万円)キャッシング、100ラリ札が5枚。店で100ラリ出しても両替ができないと受け取りを断られる。果物(桃、スモモ、トマト)が安くて美味しい。2ラリも出せばビニール袋に一杯。


  

 
こんなところで日本語発見! 

  

ART'S Hostel、70ラリ

7/30 2年ぶりのイスタンブール

イスタンブールから乗り換えてそのままグルジア、トリビシに飛ぶものと思っていたらイスタンブールで一泊後、翌朝7時の飛行機だという。それならと空港周辺の高いホテルよりもと地下鉄終点のアクサライ駅に出てホテルを探した。2年ぶり、記憶はあまり残っていなかった。ちょっと以前とは変わったような気もする。

アクサライ駅周辺