3/6 結婚30周年の夜は倉庫のコンクリートの上でテント泊

6時半起床、雨が降っている。出発しようか迷うが空が明るくなり晴れてくる気配があり出発を決意する。宿で親しくなった人たちは出発して言った。管理人とメールアドレス交換した際に、はっとする。今日は結婚記念日だった。10:40管理人のカップルに見送られて出発だ。彼の体調が良くなったら自転車旅再開して私たちを追っかけてきてねと言ってお別れする。すぐにトマト・きゅうり・チーズを冷蔵庫に忘れてきたのに気付くが別れを告げて走り出した後だ。時、既に遅しだ。あぁ〜残念無念、しばらくこの食料が頭から離れずだった・・・。追い風に助けられ、12時半、ルート40号線の分岐点へ。ここでランチ。快晴だ。45kmを過ぎるとミグエスの長い上り坂が続くが追い風に助けられる。風さんありがとうと口にする。60kmでトップのミラドール(展望台)だ。広大な台地が広がっている。何も無い、自然だけの壮大さに見とれる。

  
藤旅館からの眺めは最高
       

18時El Cerrito着。ここからは未舗装道路に入る。ここの分岐点に工事関係の事務所があり泊めてくれるらしい。敷地の中に入っていくと人発見。キャンプをしたいとお願いするとでっかい倉庫に案内され、この中でテント張って泊まっていいよととても感じのいい人だ。倉庫に入ると、イギリスのサイクリストカップルがいた。もう夕食が終わっていたようだ。話を聞くと彼らも今日カラファテから着いたそうだ。我々よりも大分早くオイギンスから国境越えしたみたいだが、事前に申し込んだウシュアイアからの南極ツアーに間に合わなくなってしまい、カファラテからウシュアイアに飛行機で飛び、また、カファラテに戻り、再び自転車を漕ぎ出したとか。話を聞いた後すぐにテント張って夕食の準備。今夜は鰯缶・パプリカ・人参・ゆで卵にご飯だ。わびしい食事だがお腹はいっぱいになり幸せになる。でもコンクリートの上は冷たかった。結婚して30年、日本から一番遠い南米でそれも冷たい倉庫で寝るなんて、人生何が起きるかわからないもんだなぁ〜。

El Calafate〜El Cerrito 移動距離100km 工事事務所倉庫でテント泊


 
大きな倉庫の中でテントを張らせてもらいました